こんな症状はありませんか?
顎顔面矯正は、ただ歯並びを良くするのではなく、顔の骨格を正しく発育させていきバランスを整えます。そして、上顎の発育不全による口呼吸を改善することで、全身の健康にも繋げていくのが大きな目的の一つです。上顎の発達が不十分ですと、かなり多くのデメリットが出る可能性があります。以下に一つでも当てはまる場合には、早めにご相談ください。
- アデノイド(咽頭扁桃増殖症)
- 扁桃腺が腫れている
- アレルギー性鼻炎
- 噛み合わせが悪い
- 姿勢が悪い
- 歯周病、歯肉炎
- 虫歯
- いびき
- 歯ぎしり
- 寝る時、下を向いている
- おねしょ
- 固いものが食べづらい
- 鼻づまりになりやすい
- ぜんそく
- 中耳炎
- 風邪をひきやすい
- 胸郭発育障害
- 顎関節症
- 咀嚼しにくい
- 滑舌が悪い
- 睡眠時無呼吸症候群
舌癖について
上顎の発達が不十分ですと、舌が正しい位置に収まらなくなってしまうため、歯を押して歯並びを悪くしてしまう原因となります。また、舌が喉に落ちることで睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。例えば歯ぎしりがある方は、歯を前に移動させて舌の位置を確保しようとしていることの表れですので、早めにご相談いただければと思います。
口呼吸のデメリット
上顎が小さいと鼻呼吸がしづらく、口で呼吸をしてしまいます。その結果、お子さまの健全な成長を妨げてしまうことがありますので早めに治すようにしましょう。
細菌やアレルギーの原因物質が体内に入りやすい
鼻呼吸では、鼻腔内にある粘膜が細菌やアレルギーの原因物質を吸着してくれますので、体内には入り込みにくくなっています。しかし、口呼吸の場合は、唾液が抑えてはくれますが、鼻呼吸よりも多く吸い込んでしまうことになります。
口の中が乾燥して細菌が繁殖する
口が開けっ放しになることで乾燥し、唾液の分泌量も減ります。その結果、細菌が繁殖しやすい口腔内環境ができあがり、虫歯や歯周病などになりやすくなります。
睡眠障害の原因になる
発育のためにも健康維持のためにも、良質な睡眠は欠かせません。口呼吸で睡眠を取ると、寝付きが悪くなる、睡眠が浅くなるといったデメリットがあり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。
鼻の機能低下
口を使って呼吸をすることで、鼻の機能が低下し、副鼻腔炎や蓄膿症といった鼻の病気になりやすくなってしまいます。
生活習慣病を引き起こす
口呼吸をしている方は、大人になってから糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まることがわかっています。
顎顔面矯正を始める年齢について
当院では、お子さまの健全な発育を促すために、できるだけ早い時期に顎顔面矯正を開始することをお勧めしています。具体的には重度な場合(受け口など)は3歳頃から治療を開始することができ、遅くとも5歳から6歳には治療を受けるのがベストです。その他一番いい年齢が6歳ごろですので、それくらいに治療を開始できればスムーズに治療を行っていけます。10歳になると骨の継ぎ目が複雑化し、上あごの成長が終わりに近づくため、それよりも前に治療を進めることが改善しやすいと言われています。
顎顔面矯正を早めに受けるメリット
治療期間について
顎顔面矯正の装置(急速拡大装置)を装着するのは、1つの装置につき期間は5~6ヵ月程度(例外もあります)です。その後、下あごにも装置をつけたりして顎の骨格バランスを整えたり、歯並びと噛み合わせを調整したりしていきます。また、すべての治療が完了しましたら、12歳くらい(永久歯が生えそろう)までは経過観察をしていくことになります。